Q.痔ろうは痛みが無ければ放置して様子を見ても良いですか
A.痔ろうと診断されたら早めに手術を受けるのがおすすめです
残念ながら痔ろうは自然に治癒することはありません。一旦体内に出来てしまったろう管は他の傷とは違い自然に塞がることが無いのです。手術して完治させないと思わぬ悪化を招いてしまいます。痔ろうを放置するとどうなってしまうのか詳しく説明します。
痔ろうを放置すると悪化する
この為、以下の様な症状の繰り返しになります。
- 肛門の奥にある歯状線には膿溜まりにつながる大きなトンネルが開いたままになる
- 不安定なお通じがでる度に肛門周囲膿瘍を引き起こす
- 膿により痔ろうのトンネルが増えて複雑化する
- 肛門周囲膿瘍の治療で激痛を伴う切開を行う
痔ろうを放置するのと手術で完治させる事の違い
痔ろうを放置するのと様子を見るのでは以下の様な違いが有ります
放置 | 手術 | |
---|---|---|
症状 | 高い確率で再発する | 不安定なお通じが発生しない限り再発しない |
痛み | 再発するたびに激痛を繰り返す | 切開解放術、くり抜き方なら3日から7日程度の鈍痛 シートン方なら3ヶ月から6ヶ月締め付け時にキリキリとする痛み |
治療 | 再発するたびに激痛を伴う切開 | 脊椎麻酔を行うため、無痛 |
経過 | 体の免疫力が落ちると再発する、複雑痔ろうになり手術が困難化、痔ろう癌化する | 不安定なお通じが発生しない限り再発の可能性が低い |
この様に、どれを取っても手術した方が良い事がわかります。手術後、安静を求められるのは2週間程度でその後は会社や学校に通う通常生活に戻る事が出来ます。痔ろうは放置せず、まとまった時間が確保出来たらすぐに手術して楽になる事をおすすめします。