Q.痔ろうにセカンドオピニオンは必要ですか
A.診察結果に満足がいかなければ受診してみるのも良いでしょう
『痔ろう』でセカンドオピニオンを使用した方が良いのは以下の様な場合です。
- 「痔ろうではない」という診断結果が出る
- 痔ろうなのに「放置してよい」と言われる
- 手術のタイプを説明しない
- 質問に明確に答えない
「痔ろうではない」という診断結果が出る
痔ろうは基本的な触診だけで高い精度で診断が可能な病気です。それでもまれに「痔ろうではない」という誤診がなされることが有ります。
もし、あなたの診断結果が「痔ろうではない」というものであって心配が拭えないのであればセカンドオピニオンを受診し本当に痔ろうではないという確認をすると良いでしょう。
痔ろうなのに「放置してよい」と言われる場合
痔ろうは自然には完治しません。一度痔ろうになってしまうと、強い痛みを伴う肛門周囲潰瘍を繰り返し、最終的には痔ろう癌にまで発展する恐れがあります。
一度出来た痔ろうは生活改善や、投薬では一切完治せず根治治療には手術以外に方法はありません。この為、痔ろうだと分かったのに「放置して良い」という診断を下す医師の言うことは信用しない方が良いかもしれません。この場合、セカンドオピニオンで手術の必要性を確認した方が良いでしょう。
手術のタイプを説明しない場合
痔ろうの手術には「開放切開術」、「くり抜き法」、「シートン法」3つのタイプが有ります。痔ろうの症状により使い分けるのですが、手術方法によって完治までの日数や痛み方が異なります。
触診だけであってもある程度どの手術を使うことになるかは判断できるはずですが、その説明が全くなく手術をしようとする医師はあまり丁寧であるとは言えません。
具体的な説明がない場合、一度あなたから確認してみて、満足の行く説明が得られるか試してみてください。それでも手術の説明が得られない場合はセカンドオピニオンで信頼できる医師を見つけるほうがよいでしょう。
質問に明確に答えない
あまり他人に相談できない肛門の治療は他の病気と較べて、症状について相談できる医師との信頼関係が特に重要になってきます。
しかし、あなたの悩みにしっかりと答えてくれない医師の場合は常に不安がつきまとい、体の再生能力を阻害してしまいます。
初診からあなたの疑問をすべてぶつけてみて、満足の得られる回答をしてくれる良い医師なのかどうかを見極めて下さい。
もし、満足がいかなければ手術などであなたの体を預けるには不安が残りますのでセカンドオピニオン等を試して病院を変える事を想定してもよいでしょう。