10_発症から入院まで

病院を初受診 そして脳貧血(痔ろう3日目)中編

意を決してやってきた肛門科。しかし、早速手術が必須な『痔ろう』の可能性が高い都の診断結果。半泣き状態の私はどうなってしまうのでしょうか。

1. お尻撮影会

一通り診察を終えた先生が、最後に看護士さんに指示を出しました。

先生「カメラ持ってきて〜」

どうやら私のお尻は画像データとなって記録されてしまうようです。

何枚かカシャカシャと撮られていますが、私の頭の中では先生の放った「痔ろう」という言葉と「手術しかない」という絶望がグルグルと回っています。

2. 痔ろう宣告

満足のいく画像が撮れた様で先生から声がかかりました。

先生「終わりましたので、衣服を整えて下さい」

正直ブツが出たかもしれないと覚悟していたのですが、匂いも跡もありませんでした。ほっ。お漏らしする醜態だけは免れたようです。

しかし、問題はここからです。痔ろうというのは本当なのでしょうか。

先生「多分痔ろうです」
私「」

先生「治療は手術しかありません」
私「」

先生「…大丈夫ですか?」
私(青白い顔)

3. 脳貧血体質は手術を受けられるのか

そうなのです。私は泣く子も黙る脳貧血体質なのです。血を見る採血などは当然ながら、怪我や手術の話を聞くだけで脳貧血に至って倒れてしまうのです。

今回は自分の事であり、しかも手術が避けられないという事態なのです。一気に脳貧血ゾーンに到達しそうになり、寸前で堪えている状態です。

私「手術とか採血で良く貧血起こすんです。大丈夫なので続けてください…」

実際、大丈夫でも何でもないのですが、このまま帰る訳にも行きません。

先生「手術は3つ種類があり、開放切開術、括約筋温存術、シートン方の3つで、あなたの症状は背中側で括約筋があまり関係しない場所なので開放切開術で良いのでは無いかと思います。」
私(更に青白)
先生「…本当に大丈夫?」

先生が丁寧にカルテに絵を描いて説明をしてくれるのですが、私には刺激が強すぎて目の前が白濁してきました。

下を向いて血を無理やり頭に戻し、思考を再開させます。

私「すぐに貧血になっちゃうんですけど、こんな体質でも手術できるんでしょうか」
先生「あぁ、全然大丈夫だよ〜」

4. 入院はどれくらいかかるのか

私「…手術はどれくらい入院するんですか?」
先生「4日くらいかな。手術するにはこの病院では設備が足らないのでK病院って所になるからね。それからいろいろ検査する必要があるけど…今日は無理そうだからK病院に来てもらった時にやろうか」
私「いや、どうせやらないといけないなら今日に…」

と言いかけたのですが、周りにいる看護士さんも含め全員に無理!と言われ渋々諦めることにしました。

後から思えばやめておいて本当に良かったのですが、当時は

私(あぁ〜やるしかないなら早く全部終わらせたいのに〜)

という思いでいっぱいでした。

かくして私の病名は『痔ろう』に決まり、『手術&入院コース』である事も確定しました(泣)

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