痔ろう根治手術を無事に手術を終えて病室へ返ってきた私。ここから痔ろう治療の第2ラウンドである手術後がスタートします。麻酔が切れた後に果たして痛みはどうなるのでしょうか。
手術室から病室へ戻る
手術時間は15分、トータル時間はちょうど1時間
看護師さんの手によりベッドが運ばれ病室に戻ってくることが出来ました。時刻は15:15です。病室を出たのが14:15でしたからトータル時間はピッタリ1時間ということになります。
また、手術室にいた時間ですが、GLAY、Tube、FIELD OF VIEWの3曲を聞きましたので1曲5分としても15分程度しかかかっていません。痔ろう根治手術が短時間で終わるというのは本当だったのですね。
15:15 術後の過ごし方についての説明
看護士さん「この後なんですが、5時間は頭を絶対にあげずに寝転がっていてください。頭に麻酔が届いてとひどい頭痛になるので必ず守ってください。夕食はその後になります。」
私「わかりました」
看護士さん「じゃぁなにかあればナースコールで教えて下さいね」
そういって看護師さんは戻って行かれました。
さあて、手術の無事を家族と知り合いに伝えなければなりません。
たしか携帯はベッドの横の鞄に・・・。
そこまで考えてベッドが手術用に高い位置まであげられていることに気づきました。
手を伸ばしてみますが、全く鞄まで手が届きません(´・ω・`)
頑張って伸ばしたのですが、肩が釣りそうになったので慌ててやめます。
残念ながら5時間後まで携帯は使用を諦めるしかなさそうです。
下半身は全く動かせません。頭で足を動かす命令を出しているのに全く反応がありません。とても奇妙な感覚です。
仰向けで寝かされているのですがお尻に痛みもありません。麻酔は5時間持続するとの事なのでそれまでは痛みの心配は不要でしょう。
それにしても暇です。普段携帯があれば一日暇をつぶす自身がありますが、流石に何も持たず5時間は辛いです。
手術前にウトウトしてしまった為、全く眠くもありません。日常生活ではなにかあればすぐに携帯やPCを触ってしまうので自分の思考だけで過ごすのはある意味新鮮です。今日あったこと、これからの事を思案しつつ5時間の経過を待ちます。
18:00 夕食のアナウンスがかかる
館内放送が入りました。
放送「夕食の時間になりました。歩ける方は食堂までお越しください」
この病院では、部屋食ではなく食堂で食べる方式の様です。しかしながら、私は『歩ける方』には該当できません。
それどころか、20:15までは動くことが出来ないので食べることすらままなりません。
部屋の中でじーっとまっていると、同室の患者さんのお食事が運ばれてきました。
おじいさんが食事を取る音が聞こえてきます。
自分はまだ食べられないのでひたすら待つしかありません。次第にお腹すいてお腹が痛くなってきました。手術したお尻は痛まないのですが、お腹が空き過ぎて痛い状態が面白くて少し笑ってしまいました。
看護士さんが様子を見に来てくださいました。
看護士さん「(ベッドの位置が)高ッ!」
そう言ってベッドを通常の高さまで下ろしてくださいました。
お、これで携帯に手が届くかも!
手がベッドの横にある鞄に届きました!しかし、かばんの中をまさぐるのですが携帯にあたりません。
鞄を引き寄せまわして探すのですが、全く見つかりません。
上半身は動くのですが下半身が動かないと、体をベッドの端に寄せることすらままならないのです。
なってみないとわからない不便さです。
結局、ベッドの高さが調整されたにも関わらず携帯を手に入れることが出来ませんでした。(´・ω・`)
18:15 A先生再登場
すべての手術を終えられたのかA先生が病室に来てくださいました。
A先生「お元気そうですね~」
そう言いながら床に散らばった入院グッズを拾ってくださいます。さっき携帯を探した時に散らばってしまっていたようです。
A先生「鎮静剤も使わなかったし貧血にならなくてよかったですね」
私「はい、いろいろとお手数をお掛けしました!」
A先生「いえいえ、ではまた明日来ますね~」
そういって先生は去って行かれました。
この時点で病室に戻ってから3時間が経過しました。
足を動かしてみると、左の足の指を動かすことが出来ました。しかし右の指はまだ動きません。
また、膝から下、指先まではどちらの足も全く動きません。
下半身は全く痛みはないのですが、同じ姿勢を続けているせいかだんだんと腰が痛くなってきました。
なんとか腰をそらせて可能な限りのストレッチを試みて痛みを逃します。後2時間の我慢です!
18:30 携帯を発見する
腰が痛くて上半身を使ってストレッチをしようとベッドの端を掴んで体を少し捻った所、 鞄の下になにか見えました。
これは私のiPhoneアッタ━(゚∀゚)━!
ついにiPhoneを手に入れることに成功しました!!
これで残り時間を有意義に過ごすことができます!!ヽ(´ー`)ノ
19:00 一つ目の点滴が終わらず二つ目を同時につける
手術後から抗生物質の点滴を受けていたのですが、落とすスピードが遅くしすぎたのか見に来られた看護士さんが点滴をみておっしゃいました。
看護士さん「あれ?まだ終わってませんね。じゃぁ2つ付けときましょうかね」
そう言いながら手際よく私の腕の点滴チューブに新たな点滴を接続されました。
一つ目の点滴が終わった後に付け替えるのかと思っていたら、2つ目の点滴も既にしずくが落ち始めています。
一つの針でそんな事まで出来るんですね。
家族と知人に無事を知らせるメールを打った後は暇なので、携帯で今までの記録をしておこうと思ったのですが右手に点滴の針が刺さっているため、右手で携帯を使うことが出来ません。厳密には使うことはできるのですが、指を動かすと微妙に針の近くの筋肉が動き針の感触が伝わってしまい気持ち悪くなりそうなので、不得手な左手でEvernoteに記録をつけていきます。遅々として入力は進まないのですが、時間だけはたっぷり有るのですから何も問題はありません。気がついたら左手の入力のほうが早くなっているかもしれません。
19:05 飲水テスト
看護士さんが持って来られた水差しを使って水を飲みます。
看護士さん「気分が悪くなたりしませんか?」
私「大丈夫です」
看護士さん「では、水差しは置いていきますのでのどが渇いたら飲んでもらっても構いませんよ」
水差しは病院用であまりそこから水を飲みたいとは思えなかったのですが、昼から水を含めて絶食状態であり、かつ水がキンキンに冷えていたためとても美味しく感じました。手を伸ばしまた水を少し含みますがまだ一人でトイレにも行けないので控えめにしておきました。