20_入院中

痔ろう手術2日目(入院3日目)退院日

痔ろうの手術を行ってから2日が経ちました。この日は記念すべき退院日です。しかし、手術痕からは滲出液が出続けており、まだ若干痛みも残っています。私は大荷物を持って無事に家まで帰られるのでしょうか。

いよいよ退院

5:45 起床

目が覚めたのは起床時間になる6時より少し前でした。ぐっすり7時間は寝られたと思います。夜中の回診にも同室の方のナースコールに目が醒めることもありませんでした。2日目になってやっと環境に慣れたんですね。今日もう退院してしまいますが(笑)

お尻の痛みは、痛み止めが完全に切れていてもかすかに鈍痛がする程度で初日の痛さとくらべると全く気にならないレベルです。これならお家に帰っても普通に過ごせそうですね!

 

6:30 看護士さんの回診

酸素濃度と問診、傷の確認でした。パッド汚れているから交換してね、との事。
1日都合4枚(朝、昼、夕方、寝る前)は交換しているので、手術日から入院日数をかけた数+予備数枚を持って行くと安心だということがわかりました。

 

6:45 便通(形あるうんち)

少し軟便気味ではありますがついに形のあるうんちが出ました!

さすがに傷が傷みそうで痛み止めも切れているので不安で仕方なかったのですが、心配を他所にスルッと出て傷みもありませんでした!

パッドにもしっかり滲出液が染みていますので交換します。

退院後は痔ろう再発を防ぐためにもバナナうんちを目指して頑張らなければならないですね。

 

8:00 朝食

3日目朝食

3日目朝食

入院3日目朝食メニュー

  • パン
  • 和物サラダ
  • 牛乳・お茶
  • 種なし葡萄

この質素な朝食にもだんだんと慣れてきました。葡萄が種なしなのは入院患者にお年を召した方が多いからかもしれませんね。聞く所によると皮まで食べられる葡萄があるそうです。

周りを見回してみましたが、いつものお母さんはやはりおられません。

横に座られた違うお母さんに話しかけて頂きましたが、82歳のお母さんでとてもお元気そう(入院はされてますが片目にガーゼを当ててらっしゃるので目の関係なのかな?)

家の近くで子供三人を天才に育てた方の公演があり、その方が言うには『子供の頃から音楽と本が側にある環境を続けて行く事で自然と深い知識や探究心、優しい心が育つ』との事で実践されたら見事効果があったそうです。

実際にどうすごくなられたかは聞かなかったのですが、お母さんがすごく優しい方だったのできっとその通りなのでしょう。
そして、食後に席を立つと後ろにいつものお母さんがいらっしゃるのに気づきました。

お母さん「あら〜おはよう」
私「おはようございます!昨日お姿が無かったから心配してました」
お母さん「そうなのよ〜熱があがっちゃってね〜」

私「夜はどうしても熱が上がってしまいますね。今はいかがですか?」
お母さん「今は下がったわよ。大丈夫。」

私「実は今日退院になりましてお会いするのももう最後だったのでご挨拶出来て良かったです」
お母さん「あら〜おめでとう!お仕事忙しいと思いますけど無理はなさらないように気をつけてくださいね」

私「そうですね。お父様の事を思い出して気をつけます!」
お母さん「そうね。旦那は昨日も百貨店で好きなもの買って食べてるって言ってたわ〜」

私「あはは。それ良いですねえ。お母さんも元気だし心配無く好き勝手やれてる感じですね」

そんなたわいもない話をしつつもお別れしなければなりません。私の仕事でお母さんがご存知そうなものをお知らせしてそれを見たら思い出してくださいと伝えました。

お住いも私の家とは少し離れており、病院を出て、日常に戻ってしまえばもう今後の人生においてお会いすることは無いのかもしれません。

最後になってしまいましたが、名前を名乗り、お母さんのご病気が早く治ることをお祈りし、お別れをしました。

痔ろうになって入院することになってしまいましたが2つだけ良いことがありました。

ひとつは『健康に気を使うこと』です。

30歳過ぎまで無茶をしながら生きてきましたがそろそろ無理が効かなくなってしまっているようです。

健康に気を使いながら生きていく時期が来たことに気づくことが出来ました。

そして、もう一つは「食堂でお母さんに出会えたこと」です。

終始和やかなお人柄は、お話していて緩やかな気持ちになります。

日常に追われる毎日ではなく、追うものも追われるものもない病院の中でお母さんとゆっくりお話して過ごせる時間は、ここ数十年を見渡してみても覚えがないほどゆったりした時間でした。

気持ちを穏やかにするだけで物の見方が、人生の見方が大きく変わります。

退院することでまた追って追われる生活になりますが、この気持を忘れないようにしたいと思います。

9:20 帰宅開始

事務員さんが病室に来られました。

事務員さん「これ、請求書です。1階の会計に出していただけたら退院の手続きも完了です」

そういって手渡された請求書にはこの3日間の総額が書かれていました。

痔ろう根治手術(入院3日)の総額

  • 保険負担金(3割):39,540円
  • 入院時食事療養費:1,300円
  • 私費合計:100円

総合計:40,940円

思ってたよりずいぶんと安いです。高額医療費にも該当しない金額です。手術という名が付いているため、大掛かりに感じますが、痔ろう根治手術は本当に簡単な部類なのですね。

この分だと生命保険でプラス収支になりそうです。ヽ(=´▽`=)ノ

9:50 帰宅開始

病院から家まではタクシーでドアtoドアをしようと思っていたのですが、ちょうど病院が無料でやっている液までの送迎バスが来ました。もより駅まで電車で帰れば費用も浮かせることが出来ます。今月は残業代もつかないし、節約モードで帰ることにしました。

 

10:00 電車に乗り換え

送迎バスを降り、電車に乗り換えます。

私の荷物はボストンバッグとリュックサックの2つ。しかし、どちらもパッツンパッツンに物が入っています。

着替えがメインなので持ち上げることは出来るのですが、長く持っているとお尻を怪我した状態の私には危険な状態です。

乗車ホームに辿り着くまでに荷物が重くてお尻に響いてきました。タクシーにしなかったことを早くも後悔し始めます。

 

11:00 自宅最寄駅に到着

自宅の最寄駅まで到着すると嫁様がベビーカーを押しながら下の子を連れて迎えに来てくれました。下の子は歩けるのでベビーカーは荷物運搬用とのことです。

嫁様「最寄り駅からタクシーにのるって言ってたけどお昼にこの駅タクシーあんまりいないなぁと思ったから迎えに来たよ!」

嫁様なんて優しい!重い荷物を全てベビーカーに載せて下の子と手をつなぎながらゆっくり歩きながら帰宅します。

3日ぶりの外の空気はとても清々しくて最高です!ヽ(=´▽`=)ノ

12:00 自宅到着

嫁様がお風呂を用意しておいてくれたのですぐに入浴します。抗生物質が体質的に飲めなかったのでこまめなパッド交換とお風呂が大事になってきます。

久方ぶりのお風呂は至福のひと時!お尻の傷跡に恐々触れてみたが特に傷みもありません。こするのは怖すぎなので泡立てた石鹸をあてがって最弱にしたシャワーで流します。

湯船も痛みそうで凄く怖かったが全く何の違和感も無く拍子抜け。

とっても気持ちがいい!しばらく湯船につかりながら数日間の自分の頑張りを讃えます。

 

12:30 お昼後

病院で出会ったお母さんと話題になったトンカツを使用したソースカツ丼!お母さんの旦那様がお見舞い前に一人でレストランで食べてきたことをお母さんに自慢されたそうで、質素な入院食しか食べられない私とお母さんはたいそう羨ましく思ったのです。

退院したらぜひ食べたい!と伝えておいたら嫁様がリクエストに答えて作ってくれました!いやー美味しいです!

お母さんも早く退院出来たら良いなぁとご健康を祈りながらカツ丼を頂きます。

 

14:00 パッド交換

湯船につかってあったまったからと思われるが滲出液の勢いがすごく多くなりました。

あっという間に溢れてきたのでたった2時間でパッドを交換します。

これは確かにお風呂を頻繁にした方が治りが良さそうです。

明日からお風呂尽くしで行こうと思います。

 

16:00 パッド交換

本当にお風呂で滲出液の出が良いです。またもたった2時間で交換です。パッド買い足さないと!

 

18:00 夕食

夕食はおでん!嫁様が前日から仕込んでおいてくれた品でどの具も美味しすぎる!

病院食は味が薄くて美味しく無かったから、帰ってきてからのご飯がすごい美味しい!

でも、味が濃く感じるのは薄味に慣れたからなんだろうな。

 

20:00 便通

若干軟便気味。痔ろうを再発させない為には下痢を止めなければならない。どこに原因があるのか突き止めることを決心する。

 

21:00 フラフラしてくる

まだまだ、元気だと思っていたら急に疲れてきた。21:00は昨日までの消灯時間。体がそれに慣れてしまったのか、はたまた体力が落ちたのか。両方かもしれませんね。

 

0:00 就寝

雑務をこなしてパッドも交換して就寝。念のためお尻の下にはバスタオルを敷いておきました。

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