46_痔ろうQ&A(手術編)

血を見ると貧血を起こしますが手術出来ますか

Q.血を見ると貧血を起こしますが手術出来ますか

A.全く問題ありませんでした(私の経験談)

血液検査などで採血をすると貧血を起こす人は多く存在します。特に血を見る機会が少ない男性はその傾向が顕著です。私もそのうちの一人です。私は症状がキツく、怪我をした話をされただけでその状況を想像してしまい貧血に陥ります。手術が決定した時も先生の話を聞くだけで貧血を起こし倒れそうになりました。
こんな体質では手術中に貧血を起こしてそのまま死んでしまうんじゃないかととても心配しました。主治医の先生にも危なくなったら鎮静剤で意識を朦朧とさせてもらうなどの用意をお願いして手術に臨みました。

しかし、痔ろう手術においてはその様な心配は一切無用でした。
その理由は以下の通りです。

  • 寝そべり状態だと貧血にならない
  • 麻酔が効いているので痛みがない
  • 手術時間が短い

寝そべり状態だと貧血にならない

貧血は脳に行く血管が緊張などにより圧迫されて血流が一時滞る事により起こります。しかし、寝そべり状態だと心臓と頭の位置が同じ高さになるので脳に血液を送り込みやすくなるので貧血になりにくいのです。

 

麻酔が効いているので痛みがない

手術中に心配なことと言えば痛みがあるかですが、痔ろう手術に関して言えば『全く問題なし』です。細い針でほとんど痛みを伴わない腰椎麻酔をかけた後は下半身の感覚が麻痺しますので全く痛くありません。

 

手術時間が短い

痔ろうは最短コースなら10分程度で手術が終わります。複雑度により手術時間は変わりますが長くても1時間程度です。(ただしIV型の複雑痔ろうだけはもっとかかるケースもあります)

この為、手術が始まったと思ったら一瞬で終了します。貴重な手術室体験ですので、執刀が始まったら是非手術室の機材を一つずつ丹念に眺めてみてください。全部眺め終わる前に手術は終わっているかもしれませんよ(笑)

以上より、私の様な重度の貧血症でも無事に痔ろう手術を乗り越えることができました。鎮静剤も準備をお願いしましたが結局使わずじまいでした。

あなたが痔ろう手術で貧血にならないか、悩んでいるならそれは無用な心配です。安心して受けて頂いて大丈夫ですよ。

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