47_痔ろうQ&A(退院後編)

痔ろう手術後の治癒には半身浴が最適

辛い痔ろう手術を乗り越えたら今度はゆっくり身体を休めて回復を早めましょう。回復を早める為には半身浴が効果的でした。詳しいやり方をお教えします。

半身浴が治療を後押ししてくれる

身体の再生は血の巡りが良くなる事で促進されます。最も手っ取り早いのは『お風呂』です。お風呂は身体を温め、血の巡りを良くしてくれます。私も手術後は1日3回お風呂でボーッとする時間を作りました。手術と入院で疲れた身体と精神を癒す事が出来るのでとってもオススメですよ!

全身浴でも問題ないが水換えが勿体ない

ちなみに半身浴ではなく、全身浴でも血の巡りは良くなりますので問題ありません。ただ、手術直後は『出血』や『滲出液』が出ます。湯船にも少なからず溶け込んでしまいます。

他の人が入浴する事を考えると、あまり気持ちの良いものではありません。また、長時間放置する事で細菌が繁殖してしまいます。一度入浴したら水換えは必須になる為、全身浴だと捨てる水が大なります。この為、半身浴にしておくと経済的なのです。もちろん、多少の水代を気にしないのであれば全身浴で問題ありません。

手術後の半身浴のやり方

  1. 事前準備
  2. 水分補給
  3. 手術部位の洗浄
  4. まったり過ごす(長くて20分程度)
  5. 全身の汗を流す
  6. 薬を塗布して完了

 

1. 事前準備

入浴前後で必要になる以下の物を用意しましょう。

用意するもの

  • 水分
  • タオル
  • 着替え
  • 塗り薬(処方されている場合)

 

2. 水分補給

まずは水分補給を行います。水分補給は必ず入浴前に行って下さい。安全の為には入浴前の給水が重要なのです。入浴後の方が美味しいのは否定出来ませんが(笑)

 

3. 手術部位の洗浄

ウォシュレットなどで手術部位は洗浄していますが完璧には汚れは取れていません。入浴の前にシャワーと石鹸で優しく洗っておきましょう。

 

4. まったり過ごす

身体を湯船に入れてまったり過ごしましょうヽ(=´▽`=)ノリラックス出来ていれば特に問題ありません。敢えて注意するなら以下の点です。

注意ポイント

  • つかり過ぎないこと
  • お湯が冷め過ぎないこと

 

つかり過ぎないこと

リラックス出来ていてもあまり長い時間半身浴を行うのは逆効果です。半身浴であっても汗を大量にかくため、水分がどんどん失われていきます。入浴前に水分補給をしていても20分程度を限度にしておきましょう。

 

お湯が冷めないこと

室温にもよりますが次第にお湯の温度は下がっていきます。室温が低い場合にはたし湯などを行い、湯船のお湯が冷めすぎないように注意してください。気づかないうちに湯船が冷たくなってしまっていると血行が良くなるどころか悪くなってしまうので要注意です。

 

5. 全身の汗を流す

半身浴が終わったらシャワーで全身の汗を流しておきましょう。体全体を清潔に保つことが重要です。

 

6. 薬を塗布して完了

処方されている場合は、入浴時に薬が取れてしまうので再度塗布しておきましょう。薬の使用は必ず医師に指示されたとおりに行います。面倒かもしれませんがこれを怠ると半身浴の効果は全く発揮されません。むしろ治りが遅くなります。必ず薬は指示通り使いましょう。

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