肛門から血が出た・・・。でも血が出たら痔ろう確定という訳ではありません。痔ろうになってしまった時とそうではない時の血の出方を説明します。
発生時期によって出血の具合は変わる
痔ろうは症状の進行具合によって出血の内容が異なります。出血が変わるタイミングは以下の通りです。
出血の内容が変わる時期
- 痔ろう発生初期
- 痔ろう完成時
具体的に一つずつ見てみましょう。
痔ろう発生初期
痔ろうがまだ完全には形成されておらず、発生初期の頃の出血の内容は以下のような症状です。
痔ろう発生初期
- タイミング:排便時
- 血の色:真っ赤
- 量:トイレが真っ赤に染まる
- 臭い:血の臭い
タイミング:排便時
痔ろう発生初期は排便時に出血を伴う事があります。私も排便時に出血を繰り返していました。ただし、毎回起こるという訳ではなく、なんどか出血があった後は数ヶ月出血しなくなりました。そのせいで治ったと勘違いして、いつまでの病院に行かなかった為、痔ろうの症状が進んでしまったのです・・・(´;ω;`)
基本的に痔ろう初期の出血は排便時のみで起こり、何もしていないのに出血するなどの症状にはなりにくいです。もしそうなら別の病気である可能性が高くなります。
血の色:鮮血
肛門からの出血は出血場所によって色が異なります。痔ろう発生初期の出血は真っ赤な鮮血です。これは肛門から比較的近い場所で出血していることを表しています。身体の奥にある臓器から出血している場合、色が濃くなり黒っぽくなります。鮮血が出ている場合、肛門周りの症状である可能性が強くなります。
量:トイレが真っ赤に染まる(量は少ない)
痔ろう初期の出血はトイレが真っ赤に染まります。ただし、これは量が少ないといい訳ではなく血が固まっていない為、トイレの水に溶けて真っ赤に染まるように見えるからです。
私も痔ろう初期の頃、排便が終わってふと便器を見ると、便器が血で真っ赤なので危うく貧血を起こしそうになりました(´;ω;`)
つまり、トイレが染まるほどでもない少量の出血は痔ろうではなく皮膚がちょっと裂けただけなど別の要因の可能性もあります。
血の匂い
痔ろう初期の出血はただの血なので特に変わった臭いはせず、ただ血の臭いでした。いわゆる鉄臭い臭いですね。
痔ろう完成時
痔ろうが完成してしまうとこれまでの出血とは明らかに変化があります。具体的な症状は以下のとおりです。
痔ろう完成時
- タイミング:突然
- 血の色:鮮血と膿が交じる
- 量:多め
- 臭い:悪臭
タイミング:突然
痔ろうが完成すると肛門の奥から身体の中でトンネルが形成され出血することになります。このタイミングは排便時とは限らずいつ発生するかはわかりません。座っている時かもしれませんし立っている時かも知れません。家にいる時かもしれませんし会社や学校にいる時かも知れません。恐ろしいことに時と場所を選んでくれません。
私の場合、家でトイレに入って便器に座ったらズボンが血だらけでした(´;ω;`)
血の色:鮮血と膿が交じる
痔ろう完成時の出血には血以外にも痔ろうで出来た膿が排出されます。膿の量は人により異なりますが鮮血以外にも鼻水の様な血と色が違うものが混じっていると痔ろう完成の可能性が高くなります。
量:少なめ
あくまで私のケースですがズボンのお尻を真っ赤に染めてしまう程度の出血はありましたが、ズボンから滴る程の出血ではありませんでした。それほど量は多くなかったです。
臭い:悪臭
痔ろう初期と決定的に違うのが悪臭の有無です。痔ろう初期は血の匂いしかしませんでしたが、痔ろう完成時には膿が出るため、ひどい悪臭がします(´;ω;`)
ズボンが血まみれになったら勇気を出して臭いを嗅いでみましょう。鼻が曲がるほどの悪臭がしたらそれは痔ろうだと思ってほぼ間違いありません。すぐに病院を受信しましょう。
まとめ
痔ろうかどうかを見極めるポイント
- 痔ろう初期
- タイミング:排便時
- 血の色:真っ赤
- 量:トイレが真っ赤に染まる
- 臭い:血の臭い
- 痔ろう完成時
- タイミング:突然
- 血の色:鮮血と膿が交じる
- 量:多め
- 臭い:悪臭